【TED】 東日本大震災で被害を受けた写真を修復するNYの女性:Becci Manson: (Re)touching lives through photos

Posted on 2012年8月26日

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今回は、「プレゼンテーションに関するおすすめ」 として

「TED:東日本大震災で被害を受けた写真を修復するNYの女性:Becci Manson: (Re)touching lives through photos」を紹介します。

このブログでは るう@ruu_embo「デスクトップ改善(準備中)」 「英会話」 「プレゼン」 「ライフハックに関するおすすめ」を語ります。


[はじめに:TEDについての紹介(簡易版)]


photo credit: Jack Fussell via photo pin cc
TEDについては既に多くの方が語っておられるし、知っているかたには繰り返しになりますのでので、

【すごいプレゼン】TEDを初めて見る人におすすめの10本

から簡潔に引用します。

TEDとは、Technology Entertainment Designの略で、Ideas worth spreadingの精神のもと、学術・エンターテインメント・デザインなど、様々な分野の第一線で活躍する人物を講師として招き、定期的にカンファレンスを開催しているグループです。

カンファレンスの模様は、TED Talksという動画アーカイブとしてインターネットを通じて全世界に無料で公開されています。

ボランティアの手によって多くのプレゼンテーションに日本語を含めた多国語の翻訳が付されています。

jMatsuzakiさんのこのあたりのエントリーも参考にしてください。    

 


[TEDプレゼン:Becci Manson: (Re)touching lives through photosについて]

今日紹介するのは2012年6月にTEDglobalで収録され、8月に公開されたばかりの1本のTEDプレゼンです。

Becci Manson: (Re)touching lives through photos | Video on TED.com.

[とっても簡単な内容紹介] 青字斜体はプレゼンのスクリプトとるうの意訳です

      こんな出だしから始まります。

2011年3月まで、私はNYに拠点を構える、ひとりの写真修復家に過ぎませんでした。ー

Before March, 2011, I was a photographic retoucher based in New York City.

NYの写真修復家のBecci Mansonは、東日本大震災のボランティアとして来日し、建物の土砂を片付ける作業を行っていた。

しかし、そこには土砂と共に、数え切れないほどの写真が集まってきた。

写真の多くがダメージを受けている現実に直面し、Becci は専門性を活かし、写真修復のボランティアを始める。

そこで得たものは・・・

  • Becciが立ち上げた写真修復プログラム は All Hands Volunteersの活動の一部で、ここで確認することができます。

写真修復プログラム | All Hands Volunteers.

Screen-shot-2011-06-22-at-7.28

(写真はHPより)

・余談ですが、この団体はシステマティックにボランティアを他国で組織しているというのを今回Becciをきっかけに知りました。東日本大震災ボランティアの参加案内のPEDを見ると、参加するにあたっての危険性から持ち物リストまで極めてきめ細かい説明がなされています。

 


[Becci Manson: (Re)touching lives through photosからの学び]

1.専門技術が活かせるチャンスは思いがけない場所にある。


  • Becciははじめから写真修復をしようと思って来日したわけではなかった。
  • ただ、目の前にある現状に 「自分なら手をさしのべることができる」と思っただけ。


- (被災してぼろぼろになった写真を見て)私は写真修復家としてこう考えることをやめられなかった。

「私ならできる、そして私と同じように写真を生き返らせることのできる技術者を何百人と知っている。」と-

I couldn’t help but think as a retoucher that I could fix that tear and mend that scratch, and I knew hundreds of people who could do the same.


           いつでも爪を研ごう。人に誇れる「なにかひとつの些細だけれど、確かなこと」を。


2.SNSの強さ

  • とはいうものの、Becciはその衝動をどうすれば良いのか迷います。個人で何ができるのかと迷います。
  • そこをFacebookが後押ししてくれたんです。


私は迷って、眠る前にfacebookを開き、そっと私の考えに対する意見をききました。翌朝、入っていたのは沢山の心あたたまる、前向きなコメントでした。私は自分のなすべき事を知りました。そう、写真の修復にとりかかりはじめたのです。

So that evening, I just reached out on Facebook and asked a few of them, and by morning the response had been so overwhelming and so positive, I knew we had to give it a go. So we started retouching photos.


  • 実際の修復作業にもSNSが活用されました。
  • Facebook と LinkedIn で呼びかけ、5日間で12カ国80人、2週間で150人もの協力者を得ます。


3.写真のもつ力

  • Becciは、今回の経験まで、人生において、写真がこれほど大事な役割をしていることに気づかなかった、と言います。

写真は物や、人との関わりや、愛を記録し、記憶と歴史を保ち、人生を思い返すときに必ず立ち寄るところなのです

A photo is a reminder of someone or something, a place, a relationship, a loved one. They’re our memory-keepers and our histories, the last thing we would grab and the first thing you’d go back to look for.


タイトルになっている (Re)touching lives という言葉は()で掛詞になっています。

  • 写真の修復を通じて 被災した写真のなかにある 誰かの人生を修復する=Retouching lives

という意味と、


  • Becciがこれまで、無機質でヒトと関わりのない作業と考えていた”写真修復”という仕事

ヒトの美肌をより美白にして、不可能を可能に変えてしまう作業

We make perfect skin more perfect, and the impossible possible


     被災者の写真の修復活動を通じて「写真修復家が もういちど人間関係をとり戻すRe-touching livesことができた、という意味です。


プレゼンの最後の

     ” Across the globe, throughout the ages, our basic needs are just the same, aren’t they?

  是非、英語で感じて欲しいと思います。

  Becciの語りが物静かなだけに、私はいつもここで目が潤んでしまいます。

 


[Becci Manson: (Re)touching lives through photos:まとめ]

現在のところ、10カ国語のスクリプトがでていますが、残念ながら8月27日現在においても日本語のスクリプトはまだです。→ 平成24年9月22日現在日本語スクリプト視聴可能です!

正直、「まだかよっ」て感じです。

予言しますが、Becciのプレゼンは、日本語のスクリプトが出た途端に、例えばデレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」 のように「いま、見つけました!」とばかりに 日本人だけを対象とした多くのメディアでのようなブームになるでしょう。

おそらく10月頃でしょうか。

 

Web公開から数えても、2-3か月のタイムラグは、やはり長すぎると思います。

日本人がみるべきプレゼンを、日本人がみるのが一番遅いという現状にもどかしさを感じます。

過去記事”あくまで趣味”として英語に触れるべき3つの理由

「情報を素早く取り入れる」利点と言ったのがまさにこれです

実をいうと、一刻でも早くこのプレゼンを日本に紹介したくて、このブログを始めた といっても過言ではありません。

日本語スクリプトがでたらすぐ追記しますが、まずは、英語のスクリプトだけでも見ていただきたいです.

自分も、人に感動を与えられるような仕事、人の心を揺り動かすような仕事を、狙ってでは無くいつか自然に出来るようになりたいと思います。

 


[追伸] Becciのプレゼンの途中にでてくる

Now, it was emotional and it was inspiring, and I’ve always heard about thinking outside the box, but it wasn’t until I had actually gotten outside of my box that something happened.

   の文章の言いたいことがわかるかたがいらしたら、是非教えて下さい。おそらく、

「これまで他人事のように考えていたことが、パンッと(指をならすように)自分のこととなった」というような意味だと思うのですが。

 


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